折々のしらべ

折り紙,数学,川柳,etc

「まっとき」と言われてしっこする?しない?

結婚当初、私たちは大阪に住んでいました。生まれも育ちも筑後地方の妻は、慣れない土地で戸惑うことも多かったようです。妻が近所の保育園でパートをしていた時の話です。

一歳児を担当していた妻は、その日トイレ指導をしていました。おしっこしたい子をトイレに連れて行って、おもらしせずに便器で用を足すお手伝いをしていたのです。一人の男の子を便器の前まで連れてきて、さあこれからという時に別の子がおもらしをしてしまいました。そこで妻は便器の前の子に、

「ここでまっとき」

と言いました。ご存知でしょうか。筑後地方では今でも古い言葉が残っていて、おしっこすることを「まる」と言います。特に幼児に対して「おしっこしなさい」というときに「まり」とか「まらんね」という風に使われます。あひるの「おまる」の語源ですね。関西弁習いたての妻は、上手に関西弁で伝えたつもりだったのです。でも大阪の一歳児が「まっとき」と言われたら・・・そう、待っていました。そして、

「せんせーまだあ」

と大声で叫んでいたそうです。かわいそうに。ここで一句。

「まっとき」と言われてしっこする?しない?

この句を毎日新聞の万能川柳コーナーに投稿したのですが、採用されなかったようです。九州弁と関西弁のニュアンスの微妙な違いが分かっていただければ、と思ったのですが全国紙に方言ネタはだめですかね。

あひる

写真は本文とは関係ありません。折り紙作家フチモトムネジさんのYouTubeチャンネル「Muneji Fuchimoto ORIGAMI CHANNEL」で紹介されていた「コールダック」を折ってみました。