折々のしらべ

折り紙,数学,川柳,etc

「花のある多面体」完成披露

花のある多面体


 花のある多面体は、川崎敏和著「究極の夢折り紙」に掲載されている作品です。同型の折紙パーツを組み合わせて作るユニット折り紙の一種です。

 きれいですよね。川崎先生、素敵な作品を紹介してくださってありがとうございます。

 本には難易度が5段階中3と書かれています。確かに一つ一つの工程はそれほど難しくないのですが、「星形うずパーツ」と呼ばれているパーツをひとつ作るのに40もの工程があり、そのパーツを30個作る必要があります。

星形うずパーツ


 途中、何度も挫折しそうになりました。嫌になって何か月もほったらかしにしていた時期もありましたが、正月前後の休みで、とうとう完成にこぎつけました。

 紙は、トーヨーのタント紙を使いました。普通の折紙より少し厚手なので、渦の部分をきれいに仕上げたり、うずパーツを5つ組み合わせたりするところで苦労しました。しかし苦労のかいあって、丈夫な作品ができあがり満足しています。

 30個のパーツのとがったところを線でつなぐとある多面体ができあがります。正三角形20個と正五角形を12個組み合わせた多面体。この多面体に名前はあるのだろうかと調べたところ「二十・十二面体」という準正多面体の一つだそうです。多面体の世界も奥が深く楽しそうです。今度じっくり調べてみようと思います。